健診で異常なしでも見逃したくない「肝臓の疲れ」サイン|食後の眠気・お酒が弱いと感じたら始めたい習慣

食事とワインを楽しむシニア夫婦が、肝臓をいたわる生活習慣を考えるイメージ 健康づくり・生活習慣
食後の眠気やお酒が弱くなった感覚は、生活習慣を見直すサインかもしれません。

最近、こんな変化はありませんか。

「食後に猛烈に眠くなる」
「前よりお酒が弱くなった」
「しっかり寝ても疲れが抜けない」
「甘いものがやめられない」
「お腹まわりだけ太ってきた」

健康診断では「異常なし」と言われたのに、なんとなく体が重い。
そんなとき、見直したい場所のひとつが肝臓です。

肝臓は、食べたものを体で使いやすい形に変えたり、アルコールを分解したり、余分なエネルギーをためたりする大切な臓器です。

ただし、肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれます。
少し疲れていても、強い痛みとして出にくいのが特徴です。

だからこそ、小さな体の変化に早めに気づくことが大切です。

健診で異常なしでも安心しすぎないでよい理由

健康診断はとても大切です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肝臓の異常などを早く見つける助けになります。厚生労働省の情報でも、特定健診には生活習慣病の早期発見・対策という目的があるとされています。

ただ、健診結果が基準範囲内でも、毎日の体調の変化が先に出ることがあります。

たとえば、以前より疲れやすい。
食後に強い眠気がくる。
甘いものが増えた。
お酒が翌日に残る。

これらは必ずしも病気という意味ではありません。
でも、生活習慣を見直すサインとしては大切です。

肝臓が疲れているときに出やすいサイン

食後に強い眠気が出る

食後に少し眠くなるのは自然なことです。
しかし、毎回のように強い眠気が出る場合は、食事内容や血糖値の上下が関係していることがあります。

ご飯、パン、麺、甘い飲み物、お菓子などが多いと、血糖値が急に上がりやすくなります。
そのあと急に下がると、眠気やだるさを感じることがあります。

肝臓は糖をためたり、必要なときに出したりする働きがあります。
食べすぎや飲みすぎが続くと、この調整に負担がかかりやすくなります。

お酒が弱くなった

「前は平気だった量で酔う」
「少し飲んだだけで翌日に残る」

このような変化も、体からのサインかもしれません。
加齢、睡眠不足、筋肉量の低下、薬の影響なども関係します。

無理に飲み続けるより、休肝日をつくる。
量を減らす。
水を一緒に飲む。

このような小さな調整が、肝臓を守る一歩になります。

お腹まわりだけ太ってきた

体重はあまり変わっていないのに、お腹まわりだけ気になる。
これは内臓脂肪が増えているサインかもしれません。

脂肪肝は、肝臓に余分な脂肪がたまった状態です。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、脂肪肝は多量飲酒や肥満、不規則な生活習慣などが関係し、放置すると肝炎や肝硬変につながる場合があると説明されています。

「まだ大丈夫」と思う段階で整えることが、将来の健康を守ります。

肝臓と脳は関係あるの?

肝臓の話なのに、なぜ脳や認知機能が関係するのでしょうか。

ポイントは、血糖値と血管です。

血糖値の乱れが続くと、体の血管に負担がかかります。
脳も血管から酸素や栄養を受け取っています。

そのため、血糖コントロールや生活習慣は、記憶力や認知機能を守るうえでも大切です。米国国立老化研究所も、認知機能は考える・学ぶ・覚える力であり、日常生活に必要な働きだと説明しています。

また、糖尿病のある高齢者では血糖が高すぎる状態や低すぎる状態のどちらも認知機能低下と関連するとされています。

つまり、肝臓をいたわる生活は、体だけでなく脳を守る生活にもつながります。

どのくらいやればよい?今日からの肝臓ケア

まずは食後10分歩く

いきなり激しい運動は必要ありません。
おすすめは、食後に10分ほど歩くことです。

外に出られない日は、家の中をゆっくり歩くだけでも大丈夫です。
食器を片づける。
洗濯物をたたむ。
廊下を数往復する。

これも立派な身体活動です。
厚生労働省の情報でも、身体活動には運動だけでなく、家事などの日常生活活動も含まれるとされています。

甘いものは「やめる」より「時間と量を決める」

甘いものを完全にやめようとすると、続きません。
まずは、食べる時間と量を決めましょう。

たとえば、

・お菓子は夕食後ではなく昼間にする
・袋ごと食べず、小皿に出す
・甘い飲み物を水やお茶に変える
・菓子パンを毎日から週2回にする

これだけでも、肝臓への負担は変わってきます。

たんぱく質を毎食少し入れる

筋肉は、血糖値の安定にも関係します。
年齢とともに筋肉が落ちると、疲れやすさや転倒リスクにもつながります。

毎食、たんぱく質を少し入れましょう。

卵、魚、豆腐、納豆、鶏肉、ヨーグルトなど。
難しく考えなくて大丈夫です。

「朝は卵を足す」
「昼は豆腐を足す」
「夜は魚か肉を手のひら分」

これくらいの感覚で始めましょう。

やるときの注意点

強いだるさ、黄疸、急な体重減少、むくみ、腹痛、尿の色が濃いなどがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

また、糖尿病や肝臓病、腎臓病、心臓病で治療中の方は、自己判断で極端な食事制限をしないようにしましょう。
薬を飲んでいる方も、食事や運動の変更は主治医に確認すると安心です。

大切なのは、無理をすることではありません。
体に合った方法で、少しずつ整えることです。

高齢者でも始めやすい工夫

続けるコツは、「がんばる」より「生活に混ぜる」ことです。

食後にテレビをつける前に、家の中を3分歩く。
買い物では入口から少し遠い場所に車を停める。
階段が不安な日は、手すりを持って1段だけ使う。
椅子に座って、かかとの上げ下げを10回する。

小さくても、続けば体は変わります。

「今日はできなかった」ではなく、
「今日は1分だけできた」で十分です。

まとめ

肝臓は、食べたものや飲んだものを処理し、体を支えてくれる大切な臓器です。

食後の強い眠気。
お酒が弱くなった感じ。
甘いものがやめられない。
お腹まわりの変化。
朝からだるい感じ。

これらは、体が「少し整えてほしい」と教えてくれているサインかもしれません。

健診で異常なしでも、毎日の体調は大切な情報です。
今からできることは、難しいことではありません。

食後に少し歩く。
甘いものの量を決める。
たんぱく質を足す。
睡眠を整える。
無理なく体を動かす。

肝臓をいたわる生活は、血糖値や血管を守り、将来の体力や記憶力を守ることにもつながります。

年齢のせいと決めつけず、今日から小さく整えていきましょう。

最近、食後の眠気や疲れやすさ、お腹まわりの変化が気になる方へ。
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そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。
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