脳のゴミをためない生活習慣とは?認知症予防のカギになる「よい睡眠」

寝室で気持ちよさそうに眠る年配の男性のイメージ 健康づくり・生活習慣

最近、物忘れが増えた気がする。
夜中に何度も目が覚める。
朝起きても、なんだかすっきりしない。

そんな変化が気になっている方は少なくありません。
認知症というと、症状が出てから気づく病気のように思われがちです。ですが実際には、何年も前から少しずつ変化が進んでいることがあります。

そこで大切になるのが、毎日の生活習慣です。
なかでも注目したいのが「睡眠」です。

眠っている間、脳では不要な老廃物を片づける働きが活発になると考えられています。つまり、よい睡眠は、脳を休ませるだけでなく、脳の健康を守る土台にもなるということです。

この記事では、なぜ睡眠が脳によいといわれるのか、記憶力や認知機能とどう関係するのか、そして今日から無理なく始められる工夫を、やさしくわかりやすく解説します。

認知症予防に「よい睡眠」が大切といわれる理由

眠っている間に脳は休むだけではない

睡眠は、体を休める時間と思われがちです。
ですが、脳にとってもとても大事な時間です。

日中の脳は、考える、覚える、判断するなど、休みなく働いています。
そのため、眠っている間に脳の状態を整えることが必要になります。

しっかり眠れた翌朝に頭がすっきりするのは、脳が休めたからだけではありません。
睡眠中には、脳の中をきれいに保つ働きも進むと考えられています。

脳の老廃物を片づける働きが深い睡眠で活発になる

近年、脳には不要な老廃物を洗い流すような仕組みがあることが注目されています。
これが、いわゆる「脳のゴミ出し」と呼ばれる考え方です。

とくに深い睡眠のときに、この働きが活発になりやすいといわれています。
反対に、眠りが浅かったり、何度も目が覚めたりすると、脳を整える時間が足りなくなる可能性があります。

認知症は、ある日突然始まるものではありません。
何年もかけて少しずつ変化が積み重なることがあります。
だからこそ、早いうちから睡眠を見直すことが大切です。

睡眠不足や眠りの質の低下が記憶力や認知機能に与える影響

眠りが浅いと物忘れしやすくなることも

「最近、覚えにくい」
「人の名前が出てこない」
そんな変化の背景に、睡眠の質の低下が関係していることがあります。

睡眠には、その日に入った情報を整理する役割もあります。
よく眠れない日が続くと、記憶の整理がうまくいかず、物忘れしやすく感じることがあります。

もちろん、物忘れには疲れやストレス、加齢など、いろいろな原因があります。
ただ、睡眠を整えることで、頭のすっきり感や日中の集中しやすさが変わる方も少なくありません。

中年以降は睡眠の悩みが増えやすい

40代後半から60代、70代にかけては、睡眠の悩みが出やすくなります。

たとえば、
・寝つきが悪い
・夜中に何度も起きる
・朝早く目が覚める
・ぐっすり眠った感じがしない

こうした悩みがあると、深い睡眠がとりにくくなります。
すると、疲れが取れにくいだけでなく、日中の気分や集中力にも影響しやすくなります。

「年だから仕方ない」と片づけず、少し生活を整えるだけでも変わることがあります。

脳のために見直したい生活習慣

寝る前3時間は食べすぎ・飲みすぎを避ける

睡眠を整えるうえで、まず見直しやすいのが夜の食べ方です。

寝る直前まで食べたり、お酒を飲んだりすると、胃や腸が休みにくくなります。
すると、体がしっかり休まりにくくなり、眠りが浅くなることがあります。

そのため、できれば寝る前3時間は、食事や飲酒を控えめにするのがおすすめです。
これだけでも、翌朝の目覚めが軽くなる方がいます。

毎日きっちりできなくても大丈夫です。
まずは週に数回からでも十分です。

朝の光と日中の活動で眠りのリズムを整える

よい睡眠には、夜だけでなく朝の過ごし方も大切です。

朝起きたらカーテンを開けて光を浴びる。
日中に少し体を動かす。
これだけでも体内時計が整いやすくなります。

家の中でじっとしている時間が長いと、夜になっても眠気が出にくいことがあります。
買い物、散歩、掃除、庭仕事など、無理のない活動を少し入れるだけでも違います。

軽い運動を習慣にする

運動も、睡眠の質を整える助けになります。
おすすめは、息が少し弾むくらいの軽い運動です。

たとえば、
・散歩
・ゆっくりした体操
・ストレッチ
・椅子に座っての足踏み
などです。

激しい運動でなくてもかまいません。
「少し動いて気持ちがいい」と感じる程度で十分です。
日中に体を動かすと、夜の自然な眠気につながりやすくなります。

どのくらいやればよい?睡眠と生活改善の目安

まずは1つだけ変えて2週間続ける

生活習慣は、一度に全部変えようとすると続きません。
まずは1つだけ決めて、2週間ほど続けてみるのがおすすめです。

たとえば、
・夕食を今より30分早くする
・寝る前のお酒を少し減らす
・夕食後の間食を控える
・朝、5分だけ外に出る
・昼間に10〜20分歩く

このくらいの小さな一歩で大丈夫です。
続けるうちに、自分に合うやり方が見えてきます。

完璧を目指さず「少し整える」が長続きのコツ

睡眠改善は、毎日100点を目指す必要はありません。
外食の日や仕事で遅くなる日もあります。

大切なのは、できなかった日があってもやめないことです。
「昨日は遅かったから、今日は少し早めに休もう」
そのくらいの気持ちで十分です。

認知症予防のための生活習慣は、短期間で結果を求めるものではありません。
無理なく、長く続けることがいちばん大切です。

高齢者が取り組むときの注意点

無理な食事制限や我慢はしすぎない

寝る前に食べないほうがよいとはいっても、無理は禁物です。
高齢の方の中には、食事量が少なく、空腹が強すぎるとかえって体調を崩すこともあります。

夕食が早すぎてつらい場合は、食事内容や量を見直すほうがよいこともあります。
自己判断で極端に食事を減らすのではなく、無理のない範囲で調整しましょう。

強い眠気や大きないびきがあるときは相談を

睡眠の悩みの中には、生活習慣だけでは改善しにくいものもあります。

たとえば、
・昼間の眠気が強い
・いびきが大きい
・寝ている間に息が止まると言われる
・足のむずむずで眠れない
・気分の落ち込みが強い

こうした場合は、別の病気が隠れていることもあります。
気になるときは、早めに医療機関へ相談することが大切です。

無理なく続けるコツと始めやすい工夫

できたことを記録すると続きやすい

習慣づけには、見える化が役立ちます。
カレンダーに丸をつけるだけでも十分です。

「寝る前の間食をしなかった」
「朝の光を浴びた」
「10分歩けた」
そんな小さな達成を記録すると、自信につながります。

できなかった日ではなく、できた日に目を向けるのがコツです。

家族と一緒に整えると習慣になりやすい

一人で頑張るより、家族と一緒のほうが続きやすいことがあります。

たとえば、
・夕食の時間を少し早める
・夜食を買い置きしない
・夕方に一緒に散歩する
・寝る前のテレビやスマホ時間を短くする

こうした工夫は、本人だけでなく家族の健康づくりにもつながります。
無理に管理するのではなく、自然にできる形を探すことが大切です。

まとめ

認知症予防というと、特別なことをしなければならないと思うかもしれません。
ですが、まず見直したいのは毎日の暮らしです。

とくに睡眠は、脳を休ませ、整える大切な時間です。
深く眠れる環境をつくることは、記憶力や集中力を守ることにもつながります。

まずは、寝る前3時間の食べすぎや飲みすぎを控えることから始めてみませんか。
完璧でなくて大丈夫です。
できることを1つずつ続けることが、これからの脳と体を守るやさしい一歩になります。

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