最近、つまずきやすくなった気がする。
階段や坂道で足が頼りなく感じる。
そんな小さな変化が気になっていませんか。
足腰の元気を保つには、太ももやお尻だけでなく、ふくらはぎも大切です。
ふくらはぎは歩く力を支えるだけでなく、立つ、踏ん張る、バランスをとるときにも役立ちます。
今回ご紹介するのは、椅子の背もたれに手を添えてできる**「かかと下ろし」**です。
動きはシンプルですが、足元の安定に役立つ大事な運動です。
さらに、体を動かすことは脳にもよい刺激になるといわれています。
無理なく続けやすい運動習慣は、記憶力や認知機能を守る土台づくりにもつながります。
この記事では、かかと下ろしのやり方、脳との関係、注意点、続けるコツまで、やさしくわかりやすくお伝えします。
かかと下ろしはどんな運動?
かかと下ろしは、つま先立ちになってから、かかとをゆっくり下ろす運動です。
とても簡単に見えますが、ふくらはぎをしっかり使います。
ふくらはぎは、歩く、立つ、前に進むといった動きに欠かせない場所です。
この部分が弱ってくると、足が上がりにくくなったり、踏ん張りがききにくくなったりします。
また、ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれることもあります。
足の筋肉が動くことで、血液の流れを助ける働きがあるからです。
足元の筋力を保つことは、毎日の動きやすさにもつながります。
ふくらはぎを鍛えることが脳に良いといわれる理由
体を動かすことが脳によいといわれるのは、全身の血の巡りがよくなりやすいからです。
とくに足の筋肉を使う運動は、体全体を目覚めさせるきっかけになります。
かかと下ろしは、ただ筋肉を鍛えるだけではありません。
姿勢を保つ、ゆっくり下ろす、回数を数えるという流れの中で、体と頭を同時に使います。
こうした動きは、脳にとってもよい刺激になります。
また、「今日は10回やってみよう」と意識すること自体が、生活の中に小さな目標をつくることになります。
このような習慣は、頭をぼんやりさせにくくし、毎日の張り合いにもつながります。
かかと下ろしと記憶力・認知機能の関係
かかと下ろしをしただけで、すぐに記憶力が大きく上がるとはいえません。
ただ、運動を続けることは、認知機能を守る生活習慣のひとつとして知られています。
とくに中高年以降は、
・座る時間が長くなる
・外に出る機会が減る
・足元が弱くなる
といった変化が重なりやすくなります。
すると、体を動かす量が減り、気分も下がりやすくなります。
こうした流れを防ぐためにも、短くてもよいので体を動かす習慣が大切です。
かかと下ろしは、
・短時間でできる
・立ったまま行える
・道具がいらない
という続けやすさがあります。
続けやすい運動は、結果として生活全体を整えやすくします。
それが、記憶力や認知機能を守る土台にもつながっていきます。
かかと下ろしのやり方
準備する姿勢

- 椅子の後ろに立ちます。
- 両足は腰幅くらいに開きます。
- 椅子の背もたれに両手を軽く添えます。
- 背すじをやさしく伸ばします。
ふらつきが心配な方は、必ず安定した椅子を使いましょう。
滑りやすい床では無理をしないでください。
基本の手順
- かかとをできるだけ高く上げて、つま先立ちになります。
- まず「1」と数えながら、かかとを真ん中あたりまで下ろします。
- 次に「2、3、4、5」とゆっくり数えながら、床すれすれまで下ろします。
- かかとが床についたら、また最初に戻ります。
- これを繰り返します。
ポイントは、勢いよく下ろさず、ゆっくり下ろすことです。
下ろす動きで、ふくらはぎにじわっと力が入るのを感じられると理想的です。
ラクにできたときのレベルアップ
10回がラクにできるようになったら、少しだけ負荷を上げる方法もあります。
- 上がるときは両足でつま先立ちになる
- 下ろすときは片膝を軽く曲げて、片足に少し体重をのせる
- 片足でゆっくり下ろすように意識する
ただし、これは無理のない範囲で十分です。
ふらつく方は、基本のやり方だけで大丈夫です。
どのくらいやればよい?
まずは1セット10回から始めましょう。
慣れてきたら、1日1~2セットで十分です。
大切なのは、たくさんやることよりも、続けることです。
朝の支度の前、テレビの前、歯みがきのあとなど、生活の流れに入れると続きやすくなります。
「今日は5回だけ」という日があっても大丈夫です。
やらない日があるより、少しでも続けるほうが力になります。
やるときの注意点
安全のために、次のことに気をつけましょう。
- 必ず安定した椅子や机に手を添える
- 反動をつけず、ゆっくり行う
- 痛みがあるときは無理をしない
- ふらつくときは中止する
- 裸足で滑りやすい床に立たない
- 息を止めないようにする
また、膝や足首に強い痛みがある方、整形外科で治療中の方は、無理に続けず主治医に相談してください。
高齢者でも始めやすい工夫
かかと下ろしは、高齢者にも取り入れやすい運動です。
ただし、始めやすい形に工夫するとさらに安心です。
おすすめは、
・椅子の背もたれにしっかり手を添える
・最初はかかとを少し上げるだけでもよい
・回数を少なめにする
・朝よりも体が動きやすい昼間に行う
・一人で不安なら家族が近くにいるときに行う
といった方法です。
「高く上げること」よりも、安全に続けることが大切です。
小さな動きでも十分意味があります。
無理なく続けるコツ
続けるためには、気合いより習慣化が大事です。
たとえば、
・歯みがきの前に10回
・お茶をいれる前に10回
・テレビのCM中に10回
このように、いつもの行動とセットにすると続きやすくなります。
また、回数を数えるのが面倒な方は、
「ゆっくり5つ数えながら1回」
と覚えておくとやりやすいです。
カレンダーに丸をつけるのもおすすめです。
「できた日」が見えると、やる気につながります。
こんなときは無理をしないで
次のようなときは、いったん休みましょう。
- 強い痛みがある
- めまいやふらつきがある
- 体調が悪い
- 足がつる
- 息苦しさがある
運動は、体を元気にするためのものです。
がんばりすぎてつらくなっては逆効果です。
「今日はやめておこう」という判断も大切なセルフケアです。
まとめ
かかと下ろしは、ふくらはぎをやさしく鍛えられる、続けやすい運動です。
足元の安定に役立つだけでなく、毎日の活動量を保つきっかけにもなります。
さらに、体を動かす習慣は、脳にとってもよい刺激になるといわれています。
短い時間でも、自分の体を意識して動かすことは、記憶力や認知機能を守る土台づくりにつながります。
まずは椅子の後ろで、10回から始めてみましょう。
「これならできそう」と思える小さな一歩が、将来の足腰を守る力になります。
健康づくりや介護予防について、こんなお悩みはありませんか?
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Well Aging やわらぎでは、今の体の状態や生活に合わせて、無理なく続けやすい健康づくりをご提案しています。
「まだ相談するほどでもないかも…」という段階でも大丈夫です。


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